海藻系の食材

ミネラルと水溶性食欲繊維が豊富

寝ていても脂肪を燃やしてくれる基礎代謝を高めるために欠かせないのがマグネシウムです。土壌のマグネシウムが不足している日本では、海藻類からマグネシウムなどのミネラルを摂るのが理想的です。海のミネラルやビタミンをたっぷり取り込んだ海藻をぜひ普段の食卓に!



昆布

昆布に豊富に含まれるヨウ素には、余分な皮下脂肪や血液中コレステロールを減らす働きがあります。カロリーがないのにビタミンやミネラルを摂ることができる昆布は、理想的なダイエット食材のひとつ。表面の白い粉は甘味のある炭水化物なので、洗わずに固く絞った塗れ布巾で表面を拭く程度で使います。

 

海苔

中国では神仙(=不老長寿の人)菜とも言われる海苔は、40%もが良質のタンパク質。代謝を高めるマグネシウムや余分な塩分と水分を排出するカリウムなどのミネラルも豊富です。また、通常熱に弱いとされるビタミンCも海苔に含まれているビタミンCなら、焼いても壊れません。毎日少量ずつでも摂りたい極上のバランス食材です。

 

ひじき

わかめや昆布と同じ褐藻類のひじきは、日本の沿岸で初春に採取される食品です。乾燥品が一般的で、生ひじきは、乾燥品を蒸してから戻した物です。食物繊維、カルシュウム、鉄分、カリウム、ビタミン類、そしてラミニンという特殊なアミノ酸等がたくさん含まれています。茎を干した長ひじきは煮物に、先端の芽だけを摘んだ芽ひじきは混ぜご飯などに利用しやすいです。

 

もずく

海藻にくっついて育つので、その名前が付いたといわれているもずくには、食物繊維やカルシウム、マグネシウム、鉄分やミネラルがたっぷり。中でもヌルヌル成分の(粘質)多糖類、水溶性食物繊維の「フコイダン」という成分は、血液をサラサラにして、免疫細胞を活性化させる作用もあります。

 

わかめ

海藻の中で最も一般的なわかめは、褐藻類の仲間で、深さが3メートルから10メートルほどのやや深い海の岩の上に生息しています。日本人にとっては、古くからなじみのあるワカメは、体を活性酸素から守り、免疫力を高めるビタミンCや肌荒れ・風邪の予防などに効果的なベータカロチンの他、ナイアシンやビタミンA、B12、Kなど多くのビタミンを含むばかりでなく、食物繊維や多種のミネラルもたっぷり含んでいます。

 

あおさ

炭水化物や脂肪分、繊維質、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれている健康食材。使い勝手もよく、とろろ昆布のように、味噌汁の最後に加えたり、納豆と混ぜたりして使えます。

 

あらめ

褐色の海藻。一般的には乾燥してから、裁断してから圧縮して針金のように赤黒い糸のようにしたもの。火を通すと甘味が生まれ、シャキシャキした食感も残ります。カルシウムやヨウ素、食物繊維などの栄養が豊富です。

 

めかぶ

わかめの根元の部分が「めかぶ」。ヌルヌル成分である水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンなどがたくさん含まれています。アルギン酸は、余分な塩分やコレステロールを体外に出す作用があり、フコイダンは、免疫細胞を活性化させる効果があります。

 

とろろ昆布・おぼろ昆布

酢に漬けて柔らかくした昆布を削った物。とろろ昆布は昆布を何枚も重ねて、その側面を削って細く糸状にしたもので、おぼろ昆布は、一枚の昆布の表面を平たく削って帯状にしたものです。

 

納豆昆布

特にねばりがある昆布を手すきにしたのが納豆昆布(がもめ昆布)。豊富に含まれているアルギン酸やフコイダンが、余分な塩分を排出し、血液の流れをスムーズにしてくれます。

 

寒天

寒天は、テングサやオゴノリという海藻が原料の食物性食品。海藻を煮出して抽出した「寒天液」を冷却した「ところてん」を圧搾して水分を取り除いて乾燥させたものです。食品の中で食物繊維含有率はNo.1。お腹で膨らみ満腹感が得られるので、ダイエット効果は抜群です。便秘の改善はもちろん、ノンカロリーなのに、カルシウムなどのミネラルを多く含んでいるので、急激なダイエットが原因で起こりやすい骨粗そう症の予防にも役立ちます。


海藻系のレシピ