スローダイエットな食べ方の工夫

食べ方を変える


適量を探す

ダイエットを成功させるコツは、まず自分なりの適量を把握すること。カロリー計算よりも、まずは自分の「お腹に聞いてみる」というのが一番だと思います。

でも、感度が鈍くなると、満腹感とか空腹感とか、上手に感じられなくなってしまいます。特に、のべつまくなしに間食をしていると、満腹・空腹のメリハリがなくなります。

からだの感度を取り戻すには、毎回の食事をしっかり味わって食べることが大切です。基準となるは「快・不快」という数値化できない感覚。自分の「お腹の声」をしっかりと聞き分けることからはじめましょう。

 

よく噛んで、ゆっくり食べる

「早食い」が肥満につながる理由のひとつは、食べてから満腹を感じるまでにタイムラグがあること。「満腹」の合図を出すのは脳の満腹中枢なのですが、「早食い」だと脳が合図を出す前に食べ過ぎてしまうのです。

「よく噛んで、ゆっくり」食べるというのは、もっともシンプルかつ効果的なダイエット法だと思います。ただ「早食い」が習慣として身についてしまっていると、なかなか難しいかもしれません。いつもいつも「噛むことを意識して」食べるというのも、言うほど簡単でありません。だからこそ、自然に「よく噛んで、ゆっくり」を実現するためのコツを身につけたいと思います。

 

噛みごたえのある食材を選ぶ

「よく噛んで、ゆっくり」を習慣づけるためには、しっかりと噛みごたえのある食材を選ぶことからはじめるのがポイントです。ソフトな食感のものは、どうしても「早食い」につながってしまいます。では、食材の「噛みごたえ」の素となっているのは?それは、食物繊維です。食物繊維の多い食材を多く食卓に並べると、自然に「よく噛んで、ゆっくり」になります。根菜、豆類、海藻類などが食物繊維の豊富な食材です。

これらの食材は低カロリーで腹持ちがよく、便秘にも効果的。「食物繊維」はダイエットにとって強力な味方になってくれます。

 

噛むごとに味わいのある食材を

たとえばファーストフードのハンバーガー。フガフガのバンズに、挽肉のハンバーグ。噛まずに食べられる組み合わせでできています。これが、ライ麦パンに赤身のローストビーフをはさんだサンドイッチなら、噛みごたえも食べる速さもずいぶん違ってきます。

脂肪の多い肉は柔らかくて一口目はおいしいのですが、噛めば噛むほど実は嫌な味が滲み出てきます。余分な脂肪を落とした赤身の肉なら、噛めば噛むほど肉の旨味が味わえます。ライ麦パンや全粒粉のパンも中身がしっかりと詰まっている上に、酸味や甘味、苦味など噛むほどに複雑な味わいがひろがってきます。

噛むことは、味わうことです。「よく噛むダイエット」を実践するためには、まずは「噛んでおいしい」ものを選ぶことが第一です。

 

小さめに切る、少しずつ盛る

ダイエットの盛りつけは、食材を少し小さめに切り分けるのが基本です。同じだけの量を食べても口に運ぶ回数が増えますし、噛む回数も増え、満腹感につながります。見た目のボリューム感が出るので、心理的な満足感も得られます。